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音楽制作に関することをメインに、他には趣味の話もぼちぼち書いているブログです。

懐かしの国産DAW「Singer Song Writer」は今何処に?

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先日、とある電気屋の片隅でホコリをかぶった「Singer Song Writer」のパッケージを見かけました。
多分バージョンもかなり前のもの、パッケージも心なしか色あせているようでした。

そんな懐かしのSinger Song Writer、このソフトが今どうなってるのか気になりました。

かつて隆盛を誇った国産MIDIシーケンサー

Singer Song Writer、その昔にDTMをやって人なら聞き覚えのあるソフトでしょう。

Singer Song Writerは音楽制作ソフトにしては珍しい国産のMIDIシーケンサー(後のバージョンアップでDAWになった)です。
初心者から上級者まで幅広くカバーするラインナップと機能を備えたソフトで、五線譜でのMIDIデータ入力機能をメインに、更にはMIDIデータの細かい数値編集がしやすかったと聞きます。
また、鼻歌での作曲機能や、入力したコード進行からフレーズを作成する機能など、真の意味で「楽器を弾けなくても音楽が作れる」ソフトはSinger Song Writerぐらいだったのではないでしょうか。

Singer Song Writerはこのジャンルにしては知っている人の多いソフトです。
かつてのMIDI時代、「ミュージ郎」というローランドのDTM用のパッケージに音源モジュールと共にバンドルされていたので、Singer Song Writerをメインに据えてDTMに当たってた人も多いでしょう。
また、NHKの番組やディアゴスティーニの雑誌でも特集されていたこともあり、音楽制作に興味を持ってやってみたいという人が触る機会も多かったと思います。

そんなSinger Song Writerも昨今の音楽制作事情や海外ソフト勢の隆盛と共に次第に主役の座を奪われ、その名前を聞くことはなくなってきてしまいました。

Singer Song WriterはABILITYに進化

ですが、Singer Song Writerは生きていました。
その名を「ABILITY」と改め、最新の音楽制作事情に適合したソフトとして進化しました。

音楽制作ソフトウェア ABILITY 2.0(アビリティ)|株式会社インターネット

ABILITYはSinger Song Writerの長所である使いやすさと細やかなMIDIデータの編集機能はそのままに、オーディオの取扱関連の機能を大幅に向上させました。
しかもこのDAW、マイナーバージョンアップが頻繁に行われ、その度に新たな機能や音源、エフェクトなどが追加されているようです。
ユーザーにとってみれば、いつでも新鮮な気持ちでDAWを触りながら制作に臨める刺激的なDAWですね。

今もある

ちなみに、Singer Song Writer自体はまだラインナップを続けています。
こちらは初心者向けの音楽制作ソフトとして、ABILITYと合わせて販売が続けれられているようです。

音楽制作ソフトウェア Singer Song Writer Lite 9(シンガーソングライターライト9)|株式会社インターネット

ABILITYはプロやハイアマチュア用にチューニングされている一方、Singer Song Writerは「音楽制作してみたいけど何からすればいいのかわからない」とか「コンピューターに詳しく無いので難しい操作はできない」というような人たちのための支援機能が充実しています。
昨今のDAWはバリバリ音楽を作っていける人たち向けのものばかりで、初心者を完全に置いてけぼりにしている節がありますが、Singer Song Writerはそんな現状から初心者を救う駆け込み寺的な存在になっています。
また、ABILITYは日々進化し続けるソフトの一方、初心者向けのSinger Song Writerは従来のようなバージョンごとのアップデートで機能を追加し、環境を急激に変化させない配慮をしています。

多分、私が電気屋さんで見かけたパッケージは本当に古いバージョンのものだっただけみたいです。