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Elektron OctaTrack MKII登場!だけど従来品と大差ない?

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Octatrack MKII | Elektron

まさに寝耳に水!
なんの前触れもなく(噂レベルでは情報はあったらしいですが)Elektronより「OctaTrack MKII」が発表されました。
今年はデジタルドラムマシンの「Digitakt」が出たばかりなので、まさかOctaTrackの新機種が出るとは思ってもいませんでした。

ただ、従来機種を持っている人が買い換えるべきかというと、そういうものでもなさそうです。

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筐体デザイン刷新

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OctaTrack MKIIの従来品からの変化で最初に目につくのはデザインが一新されたことでしょう。
Digitaktのようなボタンやデザインになりました。

従来品はボタンのそばにボタンの機能を示すシルクが印刷されていましたが、MKIIではボタンに直接表示されています。
しかも、機能が選択されているときはボタンに仕込まれたLEDが光ってわかりやすくなっています。
もちろんシルクも印刷されていますが、こちらはファンクションキーなどとの同時押し時の機能ですね。

OctaTrackはファンクションキーなどとの同時押しによる操作が多く、しかも本体OSのアップデートに伴った機能追加でシルクに書かれていない機能が多く存在していたので、そういう部分を改善するためのことでしょう。
また、ボタンそのものが光ることで、ライブ現場などの暗い空間での視認性アップも計られているのでしょう。

新機能なし、Overbridgeにも未対応

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ただ、従来品からMKIIへの変更点は筐体デザインが変わったこと以外にはオーディオ入力がバランス入力に対応したことぐらいでしょうか。

そのため、MKIIになったからと言って新たに追加された新機能はないようです。
また、Elektronマシンの目玉機能ともなっている、コンピューター上のDAWからハードウェアをソフトウェアと同等に扱う機能の「Overbridge」にも非対応のままです。
ストレージも従来のままCFです。ここはSDカードに対応して欲しかったと思います。

本体OSのアップデートで何か新機能が追加されたり従来品と差別化されたりする可能性はあるものの、少なくとも現状は従来品からデザインを刷新しただけのようです。
そのためか従来のOctaTrackのプロジェクトデータとも互換性はあります。

部品EOL対策か?

OctaTrackの初出は2011年です。
Elektronの電子楽器製品は他社のものと比べるとライフサイクルが長めです。
本体OSアップデートによって魅力的な新機能が追加されていくのも、市場で陳腐化しない一因でしょうか。

そうやって今後も販売を続けるにあたり、部品を更新する必要があったためにデザインを刷新する必要があったのでしょう。
部品は常に供給され続けられるものではありません。
製品の販売期間よりも部品の生産終了の方が早いこともよくあることで、世の中の電気製品にしても部品のEOLの度に代替部品に変わることはしばしばです。
そんな部品のEOLが今回は筐体のデザインに関わるボタンやディスプレイなどにまで及んだため、OctaTrack MKIIとしてデザインを変えなければならなかったのでしょう。

デザインがDigitaktライクなのは、今後はDigitakt系の部品が入手しやすいからでしょうね。
ということはOctaTrack以外のElektron製品も、ゆくゆくはDigitaktライクに変わっていくものなのかもしれません。

OctaTrackのラインナップは継続する模様

なにはともあれ、OctaTrackが継続して販売されるのは嬉しい限りです。

というのもOctaTrackには競合する製品がないからでしょう。
ハードウェアのサンプラー自体はあります。
最近ではToraiz SP-16やMPC Live辺りです。

ですが、これらがOctaTrackと競合するかといったらNOで、同じサンプラーというジャンルでありながらOctaTrackは独自性を保っています。
Toraiz SP-16やMPC Liveはワンショットのサンプルを重ねてのトラックメイクに向いています。
一方のOctaTrackは長尺のサンプルを加工してのトラックメイクに向いています。

市場に完全にバッティングするライバルがおらず、かといって全く求められていないわけでもないOctaTrackの地位は磐石ということですね。

今後の本体OSアップデートに期待

さて、従来品のOctaTrackを持っている私としては、今後の動向を静観するほかないですね。

製品の性能が劇的に変わってないばかりか、見た目以外変化ないのに、さすがにMKIIに買い換えるのはありえないです。
それに、私としては従来のOctaTrackのデザインの方が好きです。
丸いボタンがかわいいですし、ボタンのタッチもいい。

ただ、それも今後の動向次第なところがあります。
もし本体OSのアップデートでMKIIのみしか使えない機能が出てきたり、MKIIのみOverbridge対応ということになるようでしたら、そのときは買い換え検討フェイズに入るでしょうね。

何か特別な動きがあるまでは、今のOctaTrackでガシガシトラックを作っていきたいと思います。