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musirak.com

ペダルを漕いでいれば何処まででもいける・・・そう思っていた時期が私にもありました。

Ableton Liveはラックを使いこなしてからが本番

楽器・機材 楽器・機材-ソフトウェア

Ableton Live 7 Rack

Ableton Liveを使っているミュージシャンで、Liveに付属する音源やエフェクトなどのモジュールを使わずにいる方はいませんか?

そうだとしたら非常にもったいないです。
Live標準のモジュールは市販のプラグイン並みに、いやそれ以上に便利に使うことができるんですよ!

Liveの音源やエフェクトはしょぼい?

Ableton Liveには標準付属の音源やエフェクトのモジュールがあります。
ですが、これらは何かと過小評価されているのが実状です。

確かに音源やエフェクトをLiveを始めとするDAWのプラグインとして専門に販売するメーカーの製品と真っ向から比較すれば見劣りする箇所もあるでしょう。
まるで目の前に伝説の名機と謳われるピアノが在るかのような音が出るとか、かのミュージシャンが使ったスタジオのミキサーを再現するといった芸当は、さすがにLive付属のモジュールではできません。

だからといって上記のことがLiveのモジュールが劣っているという証左ではありません。

以下に紹介している曲はイラストレーターの「かんざきひろ」、アニメーターとしての「織田広之」、ミュージシャンとしての「Hiroyuki ODA」と、ニャルラトホテプみたいに様々な貌を持つ「鼻そうめんP」による、Ableton Live 9 Suiteの付属モジュールのみで作られた曲です。

この動画のコメントで「俺の使っているLiveと違う」のようなコメントが見受けられますが、むしろこれこそがLiveの真の姿だと私は思います。
Liveのモジュールはそれらの組み合わせによる無限の可能性を秘めているのです。

ラックでモジュールを組み合わせ

Liveのモジュールは複数組み合わせることを前提としている節があります。
モジュールの一つ一つの機能が少ないのもこのためでしょう。

例えばLive付属の「Sampler」、このサンプラー音源には基本的なフィルターやエンベロープジェネレーター、LFOなどは備わっていますが、ディストーションやリバーブなどの音を積極的に加工するエフェクトはありません。

例えばLive付属のエフェクトである「Simple Delay」、このディレイエフェクトの操作する部分はわずかで、昨日も単に音をディレイする以上のことはできません。

こうやって見ると一つ一つのモジュールは大したことの内容に見えます。
ですが、これが組み合わせとなると互いがシンプルであるからこそ組み合わせやすくなります。
そして、組み合わせ次第で市販のプラグインにはないオリジナルのラックモジュールを作ることも可能です。

こうして自分で組み立てたラックモジュールはプリセットとして保存でき、次回使うときは素早く呼び出すことができます。

マクロコントロールでお楽しみが2倍!

ラックをさらに便利に使うテクニック、それがマクロコントロールです。

マクロコントロールとは1つのラックに8つまで使える、ラック内のモジュールのパラメータを自由に割り当てることができるノブです。
1つのノブに割り当てられるパラメータには制限はなく、1つのノブで複数のパラメータを複合的に操ることも可能です。

マクロコントロールは1つのラックに8つまでですが、ラックを入れ子にすれば8つ以上のマクロコントロールを使うこともできます。

以下は私が作ったラックモジュールの一つで、「Waves Center」という手軽にM/S処理をするプラグインを再現したラックモジュールです。
基本的な操作はマクロコントロールのみで行いますが、いざとなればラックの中身のイコライザーを直接操作しに行ける分、自作ラックの方が小回りがきいて便利です。

ついでにMax for Liveも使ってみよう

Ableton Liveのラックはかなり自由度が高いですが、それでも物足りなくなったら「Max for Live」も試してみましょう。

Max for Liveは「Suite」グレードに付属する、「Max」をLiveのモジュールとして使えるようにしたものです。
そして、Maxとはミュージシャンでも利用しやすいプログラミング環境です。

MI7 Japan - Cycling 74 | Max | Maxって何?

もちろん、Max for Liveで作ったモジュールをLiveのラックに組み込むことも可能です。

以下はMax for Liveで自作したテストトーンとして特定周波数のサイン波のみを出力するモジュールです。
Liveにはこういったテストトーンを出力するモジュールが用意されていなかったので、自作で賄いました。

中身はこんな感じ。初心者向け教材に毛の生えた程度のことしかやってませんが、プラグインの性能検証にかなり役に立っています。

本記事ではLiveの可能性を引き出すラックについてを駆け足で紹介してしまいましたが、機会があればもっと踏み込んだ形でLiveを紹介してみたいですね。