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音楽制作に関することをメインに、他には趣味の話もぼちぼち書いているブログです。

キラキラ☆プリキュアアラモードのOPのせいでプリキュア離れできないおじさん

私もそろそろいい歳なのでそろそろプリキュアを卒業する頃合なのでしょうが、未だプリキュア卒業に至ることができません。
そして、今年もそれは叶わぬことでしょう。
それほどまでにキラキラ☆プリキュアアラモードにハートキャッチされてしまったのです。

今年も一年、日曜日の朝は早起きしてテレビの前でプリキュアを応援することになりそうです。

OP(オープニング曲)がOP(Over Powered)すぎる

今年もプリキュア離れできなかった理由、それはキラキラ☆プリキュアアラモードのオープニング曲である「SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード」にあります。


【キラキラ☆プリキュアアラモード】オープニング 「SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード」 (歌:駒形友梨)

たった90秒、その短時間の中にこれでもかとうれしいとか楽しいとかのポジティブな感情をまぜまぜしたような曲。
例えるなら、味気もない油気もない無味乾燥した食事の毎日の中で、突如現れた幾重もの層に色とりどりのフルーツが散りばめられたケーキを食べた時のような、「SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード」はそんな幸福感を感じる曲です。

暗い日曜日にの朝にテレビからこの曲が流れてきたら、プリキュアの虜にならないなんて無理ですわ。

秘密はカラフルなメロディにあり

Piano

「SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード」が現代人の乾いた心にハピネスをチャージしてくれる理由、それはメロディにあります。
なんと、「SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード」には1コーラスの90秒間に1オクターブの12音(ド・ド#・レ・レ#・ミ・ファ・ファ#・ソ・ソ#・ラ・ラ#・シ)、ピアノ鍵盤で言うところの白鍵と黒鍵の音が全部含まれているのです。
プリキュアに詳しい方なら、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」しか奏でられないヒーリングチェストフォーチュンピアノで演奏できない・・・というと分かりますでしょうか。

通常のポピュラー音楽では1オクターブ中の12音全部なんて使いません。
大抵は12音のうちの7音、ハ長調(Key=C)においては「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の白鍵の音のみを使います。
それに加えて曲に変化を加えるために黒鍵の音を加えることもありますが、あくまでアクセントとしてスポット的に使うのが普通です。

「SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード」のようなポピュラー音楽で鍵盤を縦横無尽に駆け巡るような音使いをするケースは珍しいでしょう。
もちろんないわけではありませんが、1オクターブ中の12音全部を使うような曲は実験的なものになってしまいがちです。
ですが、「SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード」はそういった実験音楽の類ではなく、まさにプリキュアア・ラ・モード(プリキュア風)と言うべきなプリキュアのオープニングを飾るにふさわしい曲に仕上がっています。

きらめく転調のテクニック

考えなしに曲中で1オクターブ中の12音をフルに使うと、音楽的に破綻してしまい気持ち悪いメロディになるものです。
「SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード」ではそうならないのは、パートごとに転調しているからです。

音楽における転調は曲の途中で基準となる音を変えるテクニックであり、それに伴って指定された音階が半音上下します。
以下、パートごとの調のまとめです。

パート 再生位置 調 使われる音
イントロ 0:00~ ト長調(Key=G) ド・レ・ミ・ファ#・ソ・ラ・シ
Aパート 0:21~ 変ロ長調(Key=B♭) ド・レ・ミ♭(レ#)・ファ・ソ・ラ・シ♭(ラ#)
Bパート 0:33~ 変ニ長調(Key=D♭) ド・レ♭(ド#)・ミ♭(レ#)・ファ・ソ♭(ファ#)・ラ♭(ソ#)・シ♭(ラ#)
サビ 0:47~ 変ロ長調(Key=B♭) ド・レ・ミ♭(レ#)・ファ・ソ・ラ・シ♭(ラ#)
サビ後半 1:07~ 変ホ長調(Key=E♭) ド・レ・ミ♭(レ#)・ファ・ソ・ラ♭(ソ#)・シ♭(ラ#)
アウトロ 1:12~ ト長調(Key=G) ド・レ・ミ・ファ#・ソ・ラ・シ

音楽における転調はプリキュアで言うところのフォームチェンジでしょう。
プリキュアのフォームチェンジは見た目はもちろん能力や戦闘スタイルも変わりますが、転調も同じように音の並びだけでなくメロディから得られる雰囲気も変わってきます。
近年のプリキュアは戦闘毎に適したフォームチェンジを行なっていますが、それはOP曲にしても例外ではなかったと言うことですね。

この転調にしてもデタラメやっているわけでなく、ちゃんとした音楽理論に基づいて行われており、そのため転調した時の違和感が少なくなっています。
例えばイントロ→Aパート間の場合、同主調の平行調への転調(ト長調の同主調はト短調、ト短調の平行調は変ロ長調)といった具合に、全く関係ない調に転調しているわけではないのです。
このような互いに繋がりがある調のことを関係調といいます。
音楽理論は詳しく話し出すとキリがないので、興味のある方は楽典などを一読してみてください。

絶望の日々に希望を装飾(デコ)

これから年度末、忙しい日が続くでしょう。
心と髪と健康寿命をすり減らし続けた先に何が待っているのか、好き好んで考えたいものではありません。

そんな絶望しかない毎日に希望を装飾(デコ)するためにも、キラキラ☆プリキュアアラモードのOP「SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード」を星野源よろしく1日60回聞いて乗り切ろうと思います。