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音楽制作に関することをメインに、他には趣味の話もぼちぼち書いているブログです。

YAMAHA MONTAGEなんて怖くない!

My face, piece by piece

YAMAHA MONTAGE 8を購入してからというものFM音源を研究したりしています。

MONTAGEはプリセットの品質もよく、プリセットそのままでも十分以上に役に立つのですが、やはりシンセサイザーというからには自由自在にエディットできるようになりたいというもの。 そうはいってもMONTAGEに備わっているのはAWM2とFM-Xの2種の音源、特に後者のFM-X音源は難解といわれるFM音源なので、一筋縄では行きません。

MONTAGEのFM-X音源は特殊な仕組み

FM音源が難解といわれる理由は、一般的な減算式シンセサイザーと違って生成される波形や出音が予測できないことにあります。 このことに関しては、過去に以下の記事で触れていますね。

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MONTAGEのFM-X音源は一般的なFM音源よりも自由度が高く、幅広い音づくりが可能です。 ゆえに、一般的なFM音源よりもさらに難解でややこしくなっています。

FM音源は基本となる波形を変調したり重ね合わせたりして音色を作ります。 その基本波形にはサイン波、新しめのFM音源ではサイン波に加えて矩形波や三角波、ノコギリ波などが使えます。

ですが、MONTAGEのFM-X音源では「sine・all1/2・odd1/2・res1/2」なるものになっています。 いきなり基本のキである基本波形から勝手が異なるので、FM音源初心者はもちろん、経験者であっても出鼻をくじかれます。

それぞれの波形の意味は以下の通り。タネや仕掛けを知ってしまえばどうという事はありません。

  • sine:サイン波
  • all1/2:すべての倍音成分を含む波形=ノコギリ波
  • odd1/2:奇数倍音のみを含む波形=矩形波、三角波
  • res1/2:倍音中に特定のピーク成分をもつ波形

これらの波形は制御パラメータを操ることで自在に変形させることができます。

ちなみに、このFM-X音源の元になっているのはFS1Rという、YAMAHAのFM音源の中でも最も難解と言われる音源のようです。

参考資料がたくさんある

私がFM音源を勉強できたのは、ひとえに昔のFM音源の資料や解説がネットに読める状態であったからです。 それらを読みながら実際にいじっていれば、どこを触ればどんな効果が出るぐらいかは何となく分かるようになります。

また、前述のFS1RについてもYAMAHAが未だにマニュアルを公開しており、そのマニュアルにはやたら親切に解説があるので、MONTAGEのFM-X音源を勉強する際にも役に立ちます。

FS1R - 音源モジュール - ヤマハ株式会社

さらには、未だにレガシーな環境でFM音源をプログラミングしている人もいますし、彼らもかなりマニアックなところまで踏み込んでいるので、新たな発見も期待できます。

MONTAGEはFM-X音源だけじゃないよ

MONTAGEはFM-X音源がやたら脚光を浴びるせいで見落としがちですが、MONTAGEにはFM-X音源のほかにAWM2音源という実際の楽器をサンプリングした音源が搭載されています。 なので、FM-X音源で実際の楽器を再現する必要性はありません。そっちはAWM2音源に任せましょう。 FM音源が難しいといわれていた大きな理由に、素人では実際の楽器を再現できないというのがありましたが、MONTAGEにはその心配はありません。

また、FM-X音源にしても膨大なプリセットがあり、その中には一通りの楽器をシミュレートした音色もありますので、FM音源的な楽器の音色が欲しいときは、それらをエディットして使うのもいいですね。

ここに至るまでにいろいろ回り道をしていましたが、FM音源やFM-X音源についてちゃんと知っていると知らないでは大違いですので、勉強してきたことは無駄にはならないでしょう。 むしろ、昨今のエレクトリックミュージックシーンでは欠かすことのできないFM音源についてをしっかり把握しているというのは、ある種のアドバンテージを得ているとも言えます。

まあ、そろそろどこかからシンセサイザーばっかりいじっていないで音楽制作しろって電波が飛んできそうですが。