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musirak.com

音楽制作に関することをメインに、他には趣味の話もぼちぼち書いているブログです。

YAMAHA MONTAGEを試奏してきました

2016年5月2日のYAMAHA MONTAGEの発売に先駆けてMONTAGEを試奏してきました。

発売日がゴールデンウィークの中の稼働日になってしまったので、休みに入る前にYAMAHAから製品が出荷され、結果的にはゴールデンウィーク初日からMONTAGEが店頭に並ぶことになったようです。 そして店頭に並ぶやいなや、30万円越えという価格にも関わらず飛ぶように売れたと聞きました。

さて私ですが、長らく登場を待っていたシンセサイザーに触れたことで当面の物欲は収まった気がします。

期待通りのいいシンセサイザー

このMONTAGE、去年の今頃から商標関連の情報が海外で流れ始め、今年のNAMMでは実機がお披露目されたのもあり、私はMONTAGEに大きな期待を寄せていました。

今回の試奏ではそういった期待をしながらいろいろ試してみましたが、そういったところに答えてくれるシンセサイザーであったと感じました。

プリセット音色

シンセサイザーを試す上で、やはり何においても先に試すのがプリセット音色の聞き比べです。 プリセットはシンセメーカーがシンセを一番理想の形でアピールするものでもあるので、これらをチェックすることでシンセサイザーの実力を知れますし、シンセサイザーの目指す方向性を伺えるというものです。

普通でしたらデフォルトで設定されているグランドピアノ音色を聞いてみるところですが、私が一番最初に選んだのは「DJ Montage」というダンス系の音色がセットになったプリセット。 こちらにはMONTAGEの目玉機能でもあるSuper Knobやモーションシーケンスなどの機能の要素も盛り込まれているので、MONTAGEを試す意味ではこれ以上にない適役だと思います。 MONTAGEはMOTIF XFまでのように生楽器のシミュレーションにを追求しているのではなく、ダンスミュージックに求められるリアルタイムな音色の変化にも力を入れているという触れ込みだったので、その実力を実際に試してみました。

試奏の感想ですが、音に関しては文句なしのハイクオリティ、後述のSuper KnobをはじめとするMONTAGEの機能を利用したパフォーマンスもダイナミックに音色の変化を楽しむことができるものでした。 楽器は音がいいのは当然求められるとして、触っている本人が楽しくないと、いい音楽を作ったり奏でたりすることはできませんから重要なことです。

FM-X音源の音色

MONTAGEには実際の楽器をサンプリングしたAWM2という音源のほかに、FM-Xという8オペレーターのFM音源が搭載されています。 プリセットに関してもAMW2とFM-Xのハイブリッドなセットが目立ちました。

FM-X音源についてもプリセットの範囲で試してみましたが、単体で聞いてもいい音でしたし、AWM2音源とミックスした音も従来のシンセサイザーとひと味違う雰囲気を出していました。 例えば、グランドピアノ音色とFM音源のピアノ音色をミックスした音は、実際にグランドピアノをレコーディングした音よりも「らしい」音とも言える音でしたね。 ひたすらリアルであることとはまた違う音を体験してみたいなら、やはり実際に試奏してみないといけませんね。

Audition機能

また、MONTAGEにはAudition機能という試奏支援機能が搭載されています。

Audition機能ではそれぞれの音色ごとに適したフレーズがあらかじめ設定されているため、鍵盤を弾かなくてもそれぞれの音色にぴったりなフレーズを素早く試すことができます。

単音、和音それぞれの響きを聞けることはもちろん、Audition機能でフレーズを流している間にも音色のエディットができるため、「弾く→編集する→また弾く」としなければならなかった従来のシンセよりもスムーズに音づくりができます。

Super Knob

Super KnobはMONTAGEの目玉機能の一つであり、その正体は複数のパラメータを1つのノブで同時に操る機能です。

言ってしまえば、これってDAWを使っている人であればSuper Knobなんて使わなくてもできる機能ですし、実際にやっている方も少なくありません。 むしろ、だからこそMONTAGEはそういった複数のパラメータを同時に操るSuper Knobを搭載したとも考えられます。 DAWでできることはハードウェアのシンセサイザーでもやりたい、それもカンタンに素早く。

実際に触ってみた感触としては、ぱぱっと設定できてすぐにでも音色の変化を試すことができる、とても便利なノブだという印象を受けました。 同じ事をDAWでもできるけど一手間あって面倒くさいもの、MONTAGEはその一手間すらも惜しむかのように素早いパラメータの割り当てを可能としています。

さて、このSuper KnobはMONTAGEの目玉機能にもなっているので、すべてのプリセットにデフォルトでそれぞれに適したパラメータ割り当てがSuper Knob一つで操れるように設定されています。 そのため、プリセットとはちょっと違った音色を設定したいなんて時には、Super Knobを一ひねりするだけで、カンタンに音色を設定できるのもGOODです。

筐体

実際に触ってみないと分からないのは筐体の触った感触です。 音色や機能なんかは配信されている動画を見ればだいたい分かるというものですが、さすがに触り心地までを動画でチェックすることはできません。 現場で現物に触れる目的ってだいたいがここにあるのではないでしょうか。

まずは鍵盤。 MONTAGE6/7には高品位なシンセサイザー鍵盤のFSX鍵盤、MONTAGE8にはピアノ鍵盤のような感触があるBH鍵盤がそれぞれ採用されています。 実際に触れたのはMONTAGE6だったのでFSX鍵盤でしたが、さすがはフラグシップ機に搭載される鍵盤だけあって、スタンダードな普及品のものとは打鍵の感触が違います。まあ、ホント微々たるものなんですけど。

次にボタンやノブの感触。 これらについても触ったときにしっかりとした感触があるので、ボタンを押すだけノブを回すだけでも楽しくなります。 欲を言えばELEKTRON製品のような感触のものが好みなんですけど、ここは人それぞれの話にまでなってしまうので、何が正解なんて誰にも分からないんですがね。

そして見た目。 やはり、背面の曲面部分は実際に見てみるとインパクトがありました。 これはステージ映えすると思いますよ。

また、対応していただいた店員さんの話によれば、背面を曲面にすることでメーカーロゴや製品ロゴが傷つきにくいというメリットもあるとのことです。 確かに、ツアーでシンセを移動することの多いミュージシャンなら、移動の際にうっかりとやってしまい筐体に傷だらけになってしまうもの。 そんな中で客席から一番見えるメーカーロゴや製品ロゴに傷が入ろうものなら、客前での印象悪くなりそうですしね。

まだわからんことだらけ

さて、今回はMONTAGEの正式な発売前に試奏できるチャンスがあったという事で試奏してきました。

ですが、このタイミングだと対応していただいた店員さんも十分に機能を把握していたわけでなく、互いに協力して手探りMONTAGEの中を探るような試奏になりました。 それはそれで楽しかったんですけど。

ということで、MONTAGEについては開発社以外は詳しいことをまだみんな分かっていない状態です。 今後レビューや演奏動画がちらほらと出てくるでしょうし、そういった続報に期待したいものです。