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musirak.com

音楽制作に関することをメインに、他には趣味の話もぼちぼち書いているブログです。

MacのGarageBandやLogic Proに付属するApple Loopsを他のDAWやハードで使えるようにする方法

photo by dgpodosek

MacのGarageBandやLogic Proに同梱されている大量のApple Loops、これらを他のDAWやハードウェアで使いたいと思ったことはありませんか? かくいう私もその一人です。Logic ProからAbleton Liveに移行したり、Elektron OctaTrackを使うようになった際に、せっかくだからとApple Loopsを活用したいと思いました。

本記事ではGarageBandやLogic Proに付属するApple Loopsを変換し、他のDAWやハードウェアで使えるようにする方法を紹介します。

Apple Loopsはそのままでは使えない

MacのGarageBandやLogic Proには音楽制作を支援するApple Loopsが大量に同梱されています。

Logic Pro X

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Apple Loopsを使えば、初めて音楽制作をする人やBGM用に手っ取り早く音楽を作りたい人は、Apple Loopsをタイムライン上に並べるだけで素早く簡単に音楽を作ることができます。

こんな便利なApple Loopsを他のDAWやハードウェアのサンプラーでも使いたい、Apple Loopsを利用した方なら誰でもそう思うことです。

ですが、MacのGarageBandやLogic Proに付属するApple Loopsは、残念ながらそのままでは使えません。 ファイル形式が.cafという特殊な形式だからです。

.cafファイルとは

GarageBandやLogic Proに付属するApple Loopsは「ライブラリ>Audio>Apple Loops>Apple」のフォルダに保存されています。 このフォルダを覗いてみると、「.caf」という見慣れない拡張子がついたファイルが大量に出てきます。

.cafはCore Audio Fileを示す拡張子です。 この拡張子が付いているファイルはApple製のアプリに使われる音声ファイルです。 .cafファイルは音声ファイルの元々の音質を保ちつつ圧縮されているファイルで、容量的には有利なのですが、基本的にはApple製のソフトでしか扱えないみたいです。

そのため、.caf形式で保存されているApple Loopsを他のDAWやハードウェアで使いたいなら、Apple LoopsをWAVやAIFFなどの一般的な形式に変換する必要があります。

「ターミナル」で変換可能

.cafファイルの変換にはなにか特殊なアプリが必要かと思いきや、なんと標準で備わっている「ターミナル」で変換できてしまいます。 ターミナルにて「afconvert」というコマンドを実行すれば、あっという間です。

ですがこのターミナル、CUI(character user interface)という使いやすくデザインされたインターフェースなんて一切ない、文字が並ぶだけのアプリです。 映画とかでコンピューターのディスプレイに謎の文字がずらずらと並んでいるのを見たことあるでしょうが、ああいうのを実際に使わなければなりません。

といっても、そんなに難しく構える必要なんて無く、これから書く通りにすれば大体うまく行きます。

ターミナルにて「afconvert」コマンドを実行するには、まずファイルが置いてある階層に移動しなければなりません。 その際、Finderのような画面を使って移動することはできません。移動にもコマンドを実行する必要があります。不親切極まりないですね。

移動のコマンドは「cd」です。 「cd」の後に移動したい場所のアドレスを入力します。

cd 「Apple Loopsのフォルダ」

ですが、アドレスの入力なんて面倒くさいことをやらずとも、予めFinderでApple Loopsがあるフォルダを開いておき、「cd」と入力した後にApple Loopsが入っているフォルダをドラッグアンドドロップしてあげれば、アドレスが自動的に入力されます。

Apple Loopsがあるフォルダに移動した後、次のコマンドを入力して実行します。

afconvert -f WAVE -d LEI16@44100 「変換したいApple Loopsのファイル名」 -o 「変換後のファイル名」

すると、「変換したいApple Loops」が「変換後のファイル名」の44.1kHz/16bitの.wavファイルで書きだされます。

cafファイルを一括変換するには

上記で紹介したコマンドは1つの.cafファイルしか変換できません。 一つ一つのファイルをいちいち変換していられない、一気に変換してしまいたいという時は、findコマンドを使って変換のコマンドを実行することになります。

findコマンドを使ってフォルダ内の.cafファイルを44.1kHz/16bitの.wavファイルに変換するには、以下の様なコマンドを実行します。

find . -name '*.caf' -exec afconvert -f WAVE -d LEI16@44100 {} \;

このコマンドを実行すると、フォルダ内の.cafファイルはもちろん、フォルダ内のフォルダに入っている.cafファイルも全て変換してくれるので便利です。

最後の「 \;」は何?

今回紹介したコマンドの最後についている「 \;」がいまいち引っかかっていたので、この際スッキリさせてしまいます。

コマンドの最後の「 \;」調べてみると、以下の記事が見つかりました。

takuya-1st.hatenablog.jp

-exec オプションは ; が終端文字

ただし、 ; は bashに解釈されるのでエスケープが必要

ただし、 {} は引数に展開されるので スペースで区切らないとダメ

いろんな制約事項の果てにこのような記法になったということだったのですね。

一括変換は時間がかかる

GarageBandにはかなりの量のApple Loopsが付属しています。 さらにLogic Proまで導入していると、かなりの量のApple Loopsを処理しなければなりません。 処理に時間がかかるのは確保しておいたほうがいいでしょう。

Logic Proに付属するApple Loopsを全て変換する場合、変換にかかる時間はおおよそ30分ほどでしょうか。 変換が終わるまではティータイムと洒落こみましょう。

ティータイムは大事にしないとネー!