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musirak.com

ペダルを漕いでいれば何処まででもいける・・・そう思っていた時期が私にもありました。

「真田丸紀行」の演奏を手掛けるピアニスト「辻井伸行」

音楽 音楽-考察・感想

photo by KimonBerlin

ミュージシャンやコアな音楽ファンなら曲を演奏するプレイヤーのことも気になってしまうもの。 CDのジャケットの歌詞の部分ではなく、クレジット欄に真っ先に目を通して参加プレイヤーを確認してしまうものです。

かくいう私もその一人。 今回はNHK大河ドラマ「真田丸」を見ていて気になったピアニスト「辻井伸行」を紹介します。

辻井伸行とは

辻井伸行はショパン国際ピアノコンクールに最年少出場、ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールにて日本人史上初優勝という華々しい経歴を持っているピアニストです。

また、国内でも全国的なコンサートの開催、各種メディアへの出演、映画のメインテーマを担当するなど、精力的に活動する売れっ子ピアニストでもあります。


辻井伸行さん ショパン 革命

真田丸にては本編終了後の舞台説明のコーナー「真田丸紀行」で、メインテーマのピアノソロ演奏を演奏しています。

盲目のピアニスト

天才的なピアノ演奏をする辻井伸行ですが、華々しい舞台に上がるまでに彼は並々ならぬ努力をしています。 なぜなら、彼は生まれつき目が見えない障害を負っているからです。

私は以前に氏のコンサートを観覧したことがあります。 その時、ステージに登壇するときにスタッフに脇を抱えられていたり、ピアノを手探りしていたりと、不思議に思う挙動をしていました。 また、普通ならピアノに立てかけられる楽譜もありませんでした。

後から気になって調べてみると、辻井伸行は先天的な盲目であることがわかりました。 しかも極端に視力が弱いというものではなく、全く光を感じることすらできないタイプの。 でも、そういうことがパンフレット等に全く書いていないんですよ。 彼がピアノの腕だけでここまで上がって来たことがわかります。

一方で、彼は鋭い聴覚を持っており、幼少の頃から演奏者の違いを聞き分けられたと言います。 そんな彼が幼少の頃にお気に入りだったのがブーニンの演奏する英雄ポロネーズだったといいます。 ブーニン以外が演奏する英雄ポロネーズはお気に召さなかったそうです。


(Bunin)Chopin Polonaise Op.53

そういったところに才能を見出した彼の母は彼にピアノを習わせ、彼もまたその期待に応えるかのように、ハンディキャップを物ともせずにメキメキと才能を開花させていきました。

また、彼が目が見えないとわかっていながらも、母は美術館の絵画、沈みゆく夕日、打ち上げ花火などなど、世界のありとあらゆる美しい物を彼に立ち会わせ、そういったものを肌で感じさせていたといいます。

今の辻井伸行があるのは彼がピアノの天才であったことはもちろん、障害を持って生まれた息子に希望を見出して育て上げた母の努力の賜物でもあるのです。

神様のカルテ

辻井伸行は現在放送中の真田丸以外でも長野県ゆかりがあります。

2011年に公開された映画「神様のカルテ」のメインテーマを担当しています。 神様のカルテは長野県松本市の病院を舞台にした医療ドラマ映画です。


「神様のカルテ」テーマ曲 辻井伸行.