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musirak.com

ペダルを漕いでいれば何処まででもいける・・・そう思っていた時期が私にもありました。

Pro Toolsがアマチュアに必要ない3つの理由

楽器・機材 楽器・機材-ソフトウェア

photo by Dennis AB

Pro Tools Firstの無償配布がスタートした。 これで誰もが気軽にPro Toolsを導入できるようになった。

しかしそのPro Tools、本当に必要なものだろうか。 確かにノーコストでPro Toolsを導入できるというのは、アマチュアにとって大きなアドバンテージになり得る。 Pro Toolsに憧れを抱いて使おうとするものも出てくるだろう。 だが、いざ使う時にツールに使われてしまうようでは本末転倒だ。

本記事ではPro Toolsを使う前に一度立ち止まって考える意味も込めて、アマチュアにPro Toolsがいらない理由を挙げてみた。

MIDI機能が弱い

Pro Toolsはスタジオ用のレコーダーを始まりとするDAWで、時代の流れに合わせて今の形になった。 そのため、オーディオ録音やオーディオ編集に特に優れた機能を持つ。

一方、CubaseやLogic等のMIDIシーケンサーから発展してきたDAWと比べると、ノートのアーティキュレーション機能、オートメーション機能等が貧弱と言わざるをえない。

生楽器を使える機会が少ないアマチュアは、必然と音源の打ち込みに頼ることになるだろう。 打ち込みが中心になりがちのアマチュアにとっては、MIDI機能が貧弱であるPro Toolsを選ぶこと自体が茨の道を歩むことと同じだ。

作曲支援機能がない

Cubaseにはコード進行を入力できるコードトラック、Logicには様々なジャンルのドラムトラックを自動生成できるDrummer、Liveには曲の要素からひらめきを促すセッションビューなど、DAWには曲作りを支援する様々な機能が備わっている。

しかし、Pro Toolsにそういった支援機能はない。 バージョンアップで追加される機能も、処理速度や安定性の向上といった堅実なものばかりだ。 プロフェッショナルな現場ではありがたがられる機能ではあるが、アマチュアにとっては華のない機能追加ばかりだ。

Pro Toolsはあなたを助けてはくれない。 あなたがアシストを必要としているなら、Pro Toolsを選ぶべきではない。

VSTプラグインに対応していない

Pro Toolsのプラグイン形式はAAXという独自形式だ。 インターネット上でフリーで配布していたり、安価で販売されているものの中にはAAX形式のプラグインをサポートしていないものも多い。

大手のメーカーはAAX形式をサポートするので、一見問題ないようにも思える。 しかし、音楽ばかりに金をつぎ込めないアマチュアは、高価な大手メーカーのプラグインばかりを使えるものではない。 場合によっては、フリーや安価なプラグインを使おうとするだろう。 だが、Pro Toolsを使うことによって、その選択幅が狭まってしまう可能性があるのだ。

Pro Toolsに向いている人

ここまでPro Toolsがいらない理由を述べてきたが、逆にPro Toolsを使うべきなのはどういうタイプなのだろうか。

スタジオを頻繁に使う人

日本のレコーディングスタジオに備わっているDAWは、ほぼPro Toolsと言っていい。 曲作りをする場所が主にスタジオの場合は、自宅にもPro Toolsがあったほうがいいだろう。 そうすれば、スタジオのデータをそのまま家の環境に持ち込むことができる。

オーディオ録音がメインの人

アマチュアの中でも音源を使わず、自前で録音した素材や市販やフリーのサンプル素材をメインに使って作曲する人もいるだろう。 Pro ToolsはMIDI機能が弱い一方、オーディオ素材の扱いには長けている。 オーディオ素材を扱うことが多いなら、Pro Toolsの選定も考慮すべきだろう。

Pro Toolsがかっこいいと思う人

Pro Toolsの画面デザインが好きというなら、Pro Toolsを選ばない手はない。 DAWのデザインは音楽とは全く関係ないが、作曲のモチベーションに多大に影響を与えるものだ。

おわりに

Pro Toolsはしかるべき人が使えば力になってくれるが、特に何も考えずに使おうとすると痛い目をみることになる諸刃の剣だ。

とは言え、Pro ToolsもたかがDAWだ。導入や使用にそんなに恐れを抱くこともない。